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固定残業代とは?制度や有効要件について解説!
- 投稿日 :
- 2024-06-13 12:59:47
- カテゴリ :
- 企業法務
- WRITER :
- 桜花法律事務所 中島俊明
固定残業代とは?制度や有効要件について解説!
目次
・まとめ
「固定残業代」とは、その名称にかかわらず、一定時間分の時間外労働、休日労働及び深夜労働に対して定額で支払われる割増賃金のことです。
固定残業代を採用する場合は、募集要項や求人票などに、次の内容を明示する必要があります。
① 固定残業代を除いた基本給の額
② 固定残業代に関する労働時間数と金額等の計算法
③ 固定残業時間を超える時間外労働、休日労働及び深夜労働に対して割増賃金を追加で支払う旨
① 基本給(××円)(②の手当を除く額)
② □□手当(時間外労働の有無にかかわらず、〇時間分の時間外手当として、△△円を支給)
③ 〇時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給
*「□□」には、固定残業代に該当する手当の名称を記載する。
*「□□手当」に固定残業代以外の手当を含む場合には、固定残業代を分けて記載する。(他の手当と混ぜてはいけません)
*深夜労働や休日労働について固定残業代制を採用する場合にも、同様の記載が必要。
固定残業代制が有効と認められるためには、以下の3つの要件が必要です。
① 明確区分性:所定内賃金と残業代が明確に区分されていること
② 対価性:実際に残業代としての対価が認められること
③ 差額精算の合意:固定残業代の設定額を超える労働基準法の割増賃金が発生した場合に、その差額を精算する合意があること(最高裁昭和63.7.14判決)
固定残業代は、一定時間分の時間外労働などに対して定額で支払われる割増賃金です。
・運用方法
基本給と固定残業代を分けて明示
固定残業代の計算法を記載
超過分の割増賃金の支払いを明示
・有効要件
所定内賃金と残業代が明確に区分されていること
実際に残業代として認められること
超過分の割増賃金を清算する合意があること
固定残業代のことでなにかお困りのことがありましたら、桜花法律事務所までご相談下さい
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