詐欺被害に遭われた依頼者様が振込んでしまった金銭を、振込先の預金口座の差押等により回収できた事例。
2023-11-24
SNSで出会った詐欺業者に 複数回に渡って金銭を振込んだが、荷物が届くことは無く、依頼者様は弁護士に相談することとなりました。
相談事例
ご相談者様は、SNSで出会った詐欺業者から、保険料等を支払えば金銭の在中する荷物を郵送する旨告げられ、言われるがまま詐欺業者の指定する預金口座に複数回に渡って金銭を振込んでしまいました。結局、詐欺業者から荷物が届くことは無く、依頼者様は弁護士に相談することとしました。
解決結果
1.弁護士は、ご相談者様から依頼を受けると、振込先の口座を調査し、口座名義人の情報を得た上で、仮差押えにより財産を保全することとしました。
2.併せて、訴訟の提起等により債務名義を取得し、振込先の口座を差押えたことで、結果として、依頼者様が振込んでしまった複数の振込先口座から金銭を回収することができました。
弁護士のコメント
詐欺被害に遭われた際に、振込先の口座から金銭を回収するためには、仮差押えや債務名義の取得等、様々な法的手続きが必要となります。また、本件においては、振込先口座の調査の結果、名義人が外国人である上に既に出国済みであることが判明する等、様々なハードルのある事例でした。
そのため、複数回公示送達による手続きが必要となり、相当の時間のかかる事例でしたが、最終的にはご依頼いただいた振込先口座から金銭を回収することができたため、弁護士としても大変喜ばしいことでした。