仮想通貨詐欺で被害金額以上の金額を 交渉で回収しました。
2018-05-25
SNSを通じた仮想通貨のFX取引の勧誘から始まりました。
相談事例
1.相談者様は、本件依頼時50代の女性です。
2.相談者様は、SNSを通じて、相手方に「お金をあずければ仮想通貨のFX取引で運用して一年後に5000万円にして返す」との勧誘を受け、相手方の指定した相手方以外の第三者名義の預金口座に240万円を振り込んで支払ってしまいました。
3.しかしながら、相談者様が怖くなって解約を申し出たところ、相手方の話に不審を抱いたので当事務所の弁護士に相談し、事件処理を依頼することにしました。
解決結果
1.弁護士は、相手方の「お金をあずければ仮想通貨のFX取引で運用して一年後に5000万円にして返す」との話には何の合理性もなく、第三者名義の預金口座を振込先口座としていることから、相手方とその預金口座の口座名義人による詐欺被害にあったと判断し、その預金口座に対して振り込め詐欺被害救済法に基づく口座凍結要請を行いました。
2.間もなく、口座名義人の代理人に就任した弁護士から被害金額240万円全額の返金する旨の連絡がありました。しかしながら、本件が詐欺被害の案件であり、相談者様の被害感情が強かったこと、弁護士費用を含めれば240万円全額が返金されてもやはり損害が残ってしまうことなどから、弁護士費用を含めた全損害の回復を相手方に提案しました。
3.そして、交渉の結果、最終的に送金した240万円に30万円を上乗せした270万円で和解を行い、270万円を無事に回収することができました。受任から2週間でのスピード解決となりました。
弁護士のコメント
被害金額に30万円を上乗せした金額を回収することができたこと、受任から回収までスピーディに処理できたことはよかったと思っています。振り込め詐欺被害救済法による口座凍結要請の有用性を改めて認識させられた事件でした。